私たちについて

一寸とは約3.03cmのことを指します。目で見ると、その違いに気づきにくい誤差ではありますが、私たちはこの”一寸”の狂いも無いよう数多くの技術と知識を駆使して建築を行っています。

私たちが手掛けてきたものは一般的な住宅だけでなく、神社などの伝統的建築物の建築も行ってきました。100年も昔の話です。当時は今で言う「ボルト」や「建築金具」などがありませんでした。そのため、高度な継手や仕口などを駆使して、大きな建物を組み上げてきました。それこそ”一寸の誤差”が命取りになります。

その技術は一般建築にも活用され、狂いの無い建物が仕上がりました。隙間なくぴたりとはまった建築物は断熱性にも優れ、夏涼しく冬暖かい住まいが実現しました。ただ建物を建てるためだけでなく、そこに住まわれる家族の快適さを見越して、技術を用いたということです。

いまの高橋建築にも、その考え方は生きています。建物という箱を作るだけでなく、その後のご家族を想っての家づくり。後悔のない家づくり。いつまでも安心できる、安全な場所をご提供したいがために、私たちは技術に対して譲れない想いを持って、日々施工に向き合っています。

一般的な住宅施工だけでなく、公共事業に至っても「施工管理能力」は大切であると私たちは考えています。
どの過程においても、一番始めに取り掛かるのは設計です。設計図をもとに、大工が施工を行っていきます。設計図に問題があれば都度調整を行い、建物としての安全性が満たされた施工が行われます。

その時に必要となるのが「施工管理能力」です。仕上がった図面から意図を汲み取り、適切な工程を組み、着実に進行管理を行う。その工程すべてに責任があり、曖昧に済ませられることはありません。また建築現場での総監督としての役割を持ち、設計の図面通りに問題なく進んでいるかどうか、担当大工とのコミュニケーションも大切になります。

施工管理能力なくして、いい建物は完成しません。
それは便利になった今の時代でも言えることです。
地道な工程ではありますが、とても大切な工程だからこそ、私たちは重視しているのです。

冒頭でもお話した通り、時代は変わり、技術も進歩してきました。昔の宮大工のように、すべてを手仕事で行う大工も少なくなってきました。木材の供給に関しても沢山の企業が誕生し、短納期で高品質な木材が手に入るようになりました。

そこで私たちは考えるのです。本当にお客様のことを考えたとき、新しい技術も取り入れていくべきではないかと。
実際、私たちは通常よりも工期が短く、コストも抑えられた規格住宅の家づくりに携わっています。時代と共に、お客様のニーズも変わっていくからこそ、私たちも進化していかなければならないと気づいたからです。

今、高橋建築は住宅のその先にある「ライフスタイル」にも目を向けて、新しい取り組みを始めています。
その先にあるご家族の幸せを見たいがための”進化”です。
本質的な想いはそのままに、どの時代でも喜ばれる仕事をしていきたい。だからこそ私たちは進化を進めていきたいと考えているのです。